【ホンマなんフェス2025 イベントレポート】リーダー・ミドルリーダーが本音で語る!幼児教育・保育現場を変える対話と実践のヒント
2025年4月26日(土)、兵庫県尼崎市の認定こども園七松幼稚園にて、幼児教育・保育業界の未来を拓く「ホンマなんフェス2025」が盛大に開催されました。本イベントは、現場の最前線で活躍するリーダーや実践者が一堂に会し、幼児教育・保育現場が抱える組織運営や人材育成といった喫緊の課題に対し、本音で向き合い、共に解決策を探る、実り多き一日となりました。
VISH株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:田淵 浩之)とリンクエイジ株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:藤田 俊)が共催したこのイベントは、単なる一方的な研修に留まらず、参加者と登壇者が肩書きや立場を越えてフラットに語り合う、実践的な学びの場を提供しました。本レポートでは、特に園長先生やミドルリーダーの皆様が、明日からの実践に役立つ具体的なヒントを見つけられるよう、イベントの熱気を余すところなくお伝えします。
今回も主催者であり登壇者でもあるVISH株式会社の西尾真吾が、当日の様子をレポートいたします。
<執筆・編集:VISH株式会社 西尾 真吾>
当日の様子を伝える写真や動画は、公式Instagramで配信中!ぜひご覧ください。
■コミュニティメンバー
亀山 秀郎(認定こども園 七松幼稚園 理事長・園長)
阿部 能光(認定こども園 いぶき幼稚園 園長)
北島 孝通(幼保連携認定こども園 庄内こどもの杜幼稚園 理事長・園長)
藤田 俊(リンクエイジ株式会社 代表取締役)
西尾 真吾(VISH株式会社 執行役員)
■特別ゲスト
小林 優子(幼保連携型認定こども園 みつばキラリ園 教務部長)
天野 玲貴(幼稚園型認定こども園 東豊中幼稚園 園長補佐)
鈴木 正敏(兵庫教育大学 学校教育研究科 教授)
◆イベントの幕開け:一体感を育む見学ツアーと「ホンマなんフェス」に込めた思い
現地参加者の皆様には、鮮やかな黄色いイベント限定Tシャツが贈られました。登壇者もスタッフもこのTシャツに身を包むことで、会場は瞬く間にフェス特有の高揚感に包まれました。
セッション開始前には、会場である七松幼稚園の亀山秀郎先生のご案内で、園内を巡る見学ツアーが実施されました。バルコニーから見下ろす園庭には、築山遊具と元気に泳ぐこいのぼりが風に揺れ、保育室や廊下にも季節を感じさせる工夫が随所に凝らされていました。子どもたちの感性を育む豊かな環境が広がる様子に、「こんな環境だからこそ、子どもが伸びるんだね」と、参加者からは感嘆の声が自然とこぼれ、学びあふれる時間となりました。
七松幼稚園 ホームページ:http://nanatsumatsu.com/
快く会場をお貸しいただき、温かくお迎えくださった七松幼稚園の皆様、そして亀山先生に心より感謝申し上げます。
開会は、リンクエイジ株式会社代表の藤田俊氏とVISH株式会社の西尾真吾氏の司会で幕を開けました。お二方からは、土曜日にも関わらず学びを深めたいと集まった参加者への感謝が述べられ、「ホンマなんフェス」を肩書きや立場を越えてざっくばらんに語り合える場にしたいという強い思いが伝えられました。特に「ここでは正解を教えるのではなく、共に考える時間を大切にしたい」というメッセージは、これからの保育業界における新たな学びのスタイルを示唆するものでした。
続いて、コミュニティメンバーである七松幼稚園の亀山秀郎先生、いぶき幼稚園の阿部能光先生、庄内こどもの杜幼稚園の北島孝通先生。そしてフェスのゲストスピーカーであるみつばキラリ園の小林優子先生、東豊中幼稚園の天野玲貴先生といった実践者の皆様、さらには保育学の専門家である兵庫教育大学の鈴木正敏教授が紹介され、活発な議論への期待感が高まりました。
【テーマ①】自由保育への挑戦と職員との対話による関係構築:変革期を乗り越えるリーダーの葛藤と道のり
最初のセッションでは、茨城県・みつばキラリ園の教務部長・小林優子先生がゲストスピーカーとして登壇されました。教育研究者から保育現場へ転身された異色の経歴を持つ小林先生は、事業譲渡を経て認定こども園となった園で現在進行中の自由保育への挑戦について、そのリアルな葛藤を率直に語られました。ICT導入による業務効率化を進める一方、「コーナー保育」「プロジェクト保育」「子ども主体の行事」といった子ども主体の保育を目指す中で生じる具体的な課題を提示しました。
小林先生が特に悩みを抱えていたのは、長年の歴史と伝統を持つ園において、新しい保育スタイルを職員全体に浸透させていくプロセスでした。職員一人ひとりと個別に対話する時間を設け、目指すビジョンを共有しようと努めるものの、意識の違いや変化への抵抗に直面している現状を共有されました。「これまで大事にしてきた保育に対する誇りや愛着があり、新しいことを始めたいのに職員から抵抗感がある」「目標を定めて共有することの難しさ」といった悩みは、多くのリーダー・ミドルリーダーにとって深く共感できるものでした。
この小林先生の問題提起に対し、経験豊富なディスカッションメンバーから、明日から実践できるような示唆に富むアドバイスが送られました。藤田氏は、自身のスタートアップ経験から「ビジョンは一回で伝わるものではなく、日々の仕事の中の体験の中で深まるもの」と述べ、理念や目標を日々の保育実践と結びつけて根気強く共有することの重要性を強調しました。西尾氏は、自社の2度にわたるM&Aの経験を踏まえ、「既存の文化をリスペクトしつつ、時には大胆な改革も必要。ただし、そのためには新しい方向性を明確に再定義する必要がある」と、変革期におけるリーダーの覚悟と戦略について言及しました。
亀山先生は、保育の理想論だけでなく、ビジョン共有のためには「具体を見せること」が有効であり、他の園の見学や合同研修などが職員の気づきに繋がる可能性を示唆しました。一方で、どんなに「具体」があっても、ビジョンの共有が成り立っていないと「仏作って魂入れず」という状態になるため、ミドルリーダーからの巻き込みの重要性を語りました。阿部先生は、入園説明会などで教育目標を様々な機会で共有し、保育者と保護者に納得・共感してもらう具体的な実践を紹介し、理念を現場に落とし込む工夫の重要性を示しました。
北島先生は、既存の職員がいて文化がある状態での変革は「やりながら止めずに変えないといけない難易度の高いこと」と、組織変革の難しさに共感を示しました。その上で、保育を見直すには、「結果」からではなく「子どもも大人も、本音で話し合える文化」を作ること、トップリーダーが公式の話し合いの場を意識して作り、「話し合う」ことの大切さを強調しました。さらに、「人は好きな人からしか学ばない」という点を挙げ、リーダー自身が信用・信頼感を醸成していくことの重要性を力説しました。鈴木正敏教授は、職員の抵抗は新しいことへの不安だけでなく、既存のやり方や慣れ親しんだ環境といった「相手が大切にしているもの」を失うことへの恐れかもしれないとし、変革を進める上では相手の気持ちに丁寧に寄り添い、聞き取る対話の姿勢が重要であるとアドバイスしました。
【テーマ②】働きやすさとのやりがいとの両立を目指した組織変革:人が輝く園づくりのリアル
続くセッションでは、大阪府・東豊中幼稚園の園長補佐・天野玲貴先生がゲストスピーカーとして登壇し、「働きやすさとのやりがいの両立を目指した組織変革」という、多くのリーダー・ミドルリーダーが直面しているであろう課題を提起しました。天野先生は、「組織として一人ひとりの先生が活躍すること」と「先生たちが心身ともに良好な状態で、なるべくモチベーション高く働けること」に注力し、労務環境の整備や職員間の良好な人間関係づくりに努めていると、ご自身の取り組みと葛藤を共有いただきました。
天野先生は、働きやすさを追求することが必ずしも職員のやりがいに繋がるとは限らないというジレンマや、「人が辞めない園=良い園」という見方への疑問を率直に投げかけました。「働きやすいだけでは職員の成長や専門性の向上に繋がらないのではないか」「人が辞めないことに囚われすぎると、組織としての活力が失われるのではないか」といった天野先生の悩みは、多くのリーダーが心の内に抱えているものでした。また、現在の取り組みに加えて「毎年誰も辞めない組織を目指している」という天野先生は、どのような職場が職員が長く続きやすいのか、他の人に聞いてみたいと、組織の持続可能性に関わる本質的な問いを投げかけました。
この問いに対し、ディスカッションメンバーからはリーダー・ミドルリーダーの皆様にとって示唆深い意見が多数寄せられました。阿部先生は、厚生労働省の統計データに触れ、保育業界の離職率が他業種と比較して決して高くないことを示唆しつつ、天野先生に「なぜ離職率ゼロを目指すのか、その目的は何か」と問いかけました。また、「仲が良い」という先生が多い園でも、仲良くなること自体が目的となってしまい、保育を良くするために、子どもたちのために、先生たちが良いことも悪いことも何でも相談し合って質を高めていくチームになっていないケースが多いとも語りました。
西尾氏は、自身の会社で働き方改革を進め、離職率が低下した一方で一部の職員のモチベーションが低下した経験を共有しました。これは会社からの「やるべきこと」が曖昧になり、「できること」を探さなくなり、「やりたいこと」を叶えることに注力しすぎた結果ではないかという自己分析を語り、表面的な「仲の良さ」と内情のギャップを浮き彫りにしました。藤田氏は、組織運営においては「全員が同じ意見になること」ではなく「合意形成」が重要であり、働きやすさも重要だが、「こういう世界観を作りたい」という想いを重視すると述べました。組織の方向性と合わない人がいれば、その人の幸せのために別の道を歩むことも選択肢であるという考え方も提示しました。
亀山先生は、永続的な園運営のためには、職員が法人の置かれている状況や経営課題を理解することも必要だと述べ、また、職員が人生のステージアップを実感できるようなキャリア形成の機会や、外部での学びを支援することの重要性を語りました。
北島先生は、「一体感から作ったチームって、だいたい失敗するんだ」「勝つことじゃなくて、一体感を出すことが目的になってしまうから」というサッカー元日本代表監督・岡田武史さんの話から切り出し、「何のために当法人が存在するのか」をリーダーが自分の中で言葉にできて明確化できると良いというご自身の体験談を語りました。一つの職場にとどまる人生が稀な現代において、自園の職員には「仕事を通じて人生が豊かになって欲しい」と語り、園の存在意義の明確化の大切さを改めて強調しました。
それに応じるように鈴木教授は、離職率という数値だけでなく、「辞め方」の質に目を向けること、つまり職員が園を去る際に「ここで働けてよかった」と思えるような関係性を築くことの大切さをアドバイスしました。人が辞めないことが目的化すると、組織が澱み、新しい風が入らなくなるため、健全な新陳代謝の重要性についても議論が及びました。
◆トークセッション:保育現場は園内研修とマネジメントで変われる!~課題解決の鍵を探る~
イベントの最後を締めくくるトークセッションは、「保育現場は園内研修とマネジメントで変われる!」というテーマを予定していましたが、急遽これまでの二つのセッションで話し合われた内容をさらに深掘りしました。司会の亀山秀郎先生の進行のもと、参加者と登壇者の一問一答の時間となりました。
職員への新しい取り組みの伝え方について、兵庫県から現地参加の先生からは、園長の息子という立場から職員の納得を得るのに苦労したが、教頭先生というパイプ役や、共に取り組む仲間を増やすことで円滑に進められた経験が共有されました。小林先生も、新しい取り組みへの抵抗を乗り越えるためには、個別対話による丁寧なすり合わせが不可欠であると応じました。
鹿児島県からオンライン参加の先生からは、ミドルリーダーにステップアップして、保育現場で子どもとの関わりをしたいにも関わらず、キャリアと共に管理的な職務も増え、悩みを抱えている教職員への声掛けに悩んでいるという具体的な質問が寄せられました。これに対し、亀山先生、阿部先生、北島先生からは、様々なキャリアパスを見える化してイメージさせること、ミドルリーダーに期待する必要な能力の明示、若手の頃から積極的に仕事を任せて成功体験を積ませるといった実践的なアドバイスが送られました。
小学校・中学校に比べて育成の仕組みが明確に確立されていなかった歴史がある幼児教育・保育業界のミドルリーダーの育成は、多くの園が抱える喫緊の課題です。阿部先生は、「担任を持たないリーダーの存在」「クラス担任の方がフリーよりも専門性が高くて偉い?」という問いかけから、育てる対象が子どもから後輩に代わる「先生を育てる先生」「後輩を育てる先生」というミドルリーダーに求められる視座の高さや全体最適を考える力、そして現場のスペシャリストとしてのキャリアパスを丁寧にミドルリーダーや学年主任候補に伝えているという実践を共有しました。
自由保育における保護者の理解については、茨城県から現地参加の先生から、自由保育にした場合の発表会について、「子どもの意向で成果を発表する」と伺ったが、子どもが作り上げたものを見た保護者が納得するのか、という疑問が投げかけられました。さらに、「大人が作ったストーリー、大人がわかる言葉で、子どもがそれをできたことに、大人は成長を見るのではないか」「子どもの普段の姿だけでは保護者が納得するのか」といった率直な意見も出されました。また、「自由保育というもので、子どもにどんな目標を持たせるのか」という本質的な問いも提示されました。
これに対し、亀山先生は、日頃からの丁寧な発信や、子どもたちの探求のプロセス自体を成果として共有することの重要性を述べました。「発表会は、子どもたちの『やってみたい』をカタチにするプロセスを見せる場」という言葉は、行事の捉え方を変えるヒントを与えました。阿部先生は、保護者と保育者では子どもの成長を見る視点が異なることを理解し、粘り強く対話を重ねることが不可欠だと強調しました。
働きやすさと保育の質のバランスについては、東京都から現地参加の先生から、子ども主体の保育を目指す中で、従来の保育からの脱却や、職員の要望が目に見える働き方改革に偏る傾向があるなかで“想い”の共有が難しいという悩みが共有されました。阿部先生は、まず環境を整え、子どもの姿が変わることで職員の意識も変化していくという経験談を語り、トップの決断と実行力が重要であると述べました。鈴木教授は、職員が子どもの成長について語り合う場を意図的に設けることが、やりがいの向上に繋がるとアドバイスしました。兵庫県から現地参加の先生からは、多世代職員がいる中での働き方と保育の質のバランスについて質問があり、阿部先生と北島先生から、園全体で大切にする文化や基準を明確にすること、そしてリーダーが責任を持って推進することの必要性が語られました。
法人のビジョン共有に関しては、滋賀県から現地参加の先生から、企業における事業計画のように、園としての中長期的な計画をどのように立て、職員に浸透させているのかという質問がありました。北島先生は、トップの思いをミドル層、そして現場へと段階的に具体的に伝えていくプロセスの大切さを改めて述べました。「トップの『こうしたい』という想いを、ミドルが現場に伝わるよう『こうやろう』という具体的な計画に落とし込み、現場が『こうします』と日々の実践で実行する。この連携と、それぞれの段階での具体的な言語化が重要だ」という言葉は、ビジョン浸透のための具体的なステップを示唆しました。阿部先生は、法人の理念や教育目標が日々の保育にどう繋がるのかを職員全体で共有することが、組織運営の根幹であると力説しました。
ここで一つ、お知らせがございます。ホンマなんコミュニティメンバーの七松幼稚園の亀山秀郎先生、いぶき幼稚園の阿部能光先生、そして今回の特別ゲストである兵庫教育大学の鈴木正敏教授らが執筆した『保育現場は園内研修とマネジメントで変われる!』(出版社:ひかりのくに)が、イベント前日の2025年4月25日に発売されました。How-toではなく、保育者とチームの成長を支えるリーダーたちの学びと挑戦が詰まった一冊です。ぜひお買い求めください。
書籍情報はこちら:https://amzn.asia/d/0dV9T9x
◆参加者の声:共感と学びを次の一歩へ
イベント終了後、現地参加者の皆様から寄せられた多くの感想から、「ホンマなんフェス2025」が現場のリーダー・ミドルリーダーの皆様の心に深く響き、具体的な学びと明日への活力を与えたことが伝わってきました。
多くの参加者が共通して感じたのは、「悩んでいるのは自分だけではない」という共感でした。また、他の園のリアルな課題や実践例、そしてそれを乗り越えるための具体的な方法を知ることができたという新たな視点の獲得に喜びの声が上がりました。特に、ゲストスピーカーや登壇者の先生方が、成功談だけでなく、失敗談や葛藤も包み隠さず話してくれたことに対し、「勇気をもらえた」「本音を聞けて心が軽くなった」といった感謝の言葉が多数寄せられました。
また、参加者アンケートには、内容の濃さに対する感謝や、幅広いテーマから実践的な学びを得られたことへの満足を示す声が多く見られました。自身の園が抱える課題が他の園でも共通していることを知り、その解決策や取り組みを知ることで、大いに励みになったという声も多数寄せられています。リーダーとしての覚悟や、既存の保育からの変革手法、さらには経営目線でのマネジメント論など、普段の研修では得られない視点での学びがあったことに価値を感じていただけたようです。中には、音声環境に関する貴重なご意見もいただき、今後のイベント運営に活かしてまいります。
総じて、参加者の皆様は、このイベントが自身の悩みに深く寄り添い、具体的なヒントと前向きな気持ちを与えてくれる場であったと感じてくださったことが伺えます。
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◆まとめ:ホンマなんフェス2025が示す、保育現場を前進させる「対話」の力
「ホンマなんフェス2025」は、幼児教育・保育業界が抱える課題に対し、リーダー・ミドルリーダーが自らの経験に基づいた具体的な悩みや成功事例を共有し、共に解決策を探る、非常に実践的な学びの場となりました。自由保育への挑戦、職員との関係構築、働きがいと働きやすさの両立といったテーマは、どの園にとっても無関係ではない普遍的な課題であり、参加者は登壇者のリアルな声や示唆に富む議論から、多くの気づきや学びを得ることができました。そして、参加者の皆様からの率直な感想は、このイベントが一方的な情報提供ではなく、双方向の「対話」によって成り立っていたことを証明しています。
本イベントを通じて繰り返し示されたのは、幼児教育・保育現場を変革し、より良い未来を創っていくためには、「対話」が不可欠であるということです。トップリーダーが明確なビジョンを示し、それを職員全体で共有するための根気強い対話。職員一人ひとりの声に耳を傾け、それぞれのやりがいや成長に繋がるような対話。そして、理想の幼児教育・保育を実現するために、具体的な実践方法や課題解決に向けて深く掘り下げる対話。これらの「対話」の積み重ねが、組織文化を醸成し、職員のエンゲージメントを高め、結果として子どもたちの豊かな育ちに繋がる幼児教育・保育の質を向上させる原動力となることが示唆されました。
また、リーダーやミドルリーダー自身の「学び」の重要性も強く印象に残りました。外部の視点を取り入れ、他の実践者の経験に触れることが、自身の悩みを乗り越え、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれることが、登壇者や参加者の言葉から伝わってきました。「ホンマなんフェス」は、まさにそのような「対話」と「学び」が交差する、幼児教育・保育の現場を前進させる力を生み出す場であったと言えるでしょう。
「ホンマなんフェス2025」が、ご参加いただいたリーダー、ミドルリーダー、そして全ての保育者の皆様にとって、自園の課題を乗り越え、より質の高い幼児教育・保育を目指すための一歩を踏み出すきっかけとなることを願っています。
最後に、本イベントの企画段階から多大なるご協力を賜りましたゲストスピーカーの先生方、そして遠方からもご参加くださった全国の先生方に、心より御礼申し上げます。皆様の熱意とご参加が、このイベントを成功に導きました。
今年度も「ホンマなんコミュニティ」は、幼児教育・保育の現場の「ホンマ」の課題に「ホンマ」の対話で向き合い、共に学び、実践を深める場として活動を続けてまいります。ぜひ、このコミュニティにご参加いただき、より良い幼児教育・保育の未来を共に創り上げていきましょう。
次回ホンマなんコミュニティVol.6は
2025年7月15日(火)17時に開催決定!
詳細は追ってお知らせいたしますので、ぜひお楽しみに!
■主催会社/VISH株式会社について
VISH株式会社は「すべての人にゆとりと笑顔を」を使命に、保育士の負担軽減と保護者が安心できる環境づくりを目指して活動しています。現場の声に耳を傾けながら、ICTを通じて保育の未来を支えています。2010年12月にリリースされた「園支援システム+バスキャッチ」は、幼稚園・保育園・認定こども園向けのICTシステムで、2025年6月1日時点で、全国2,800以上の施設で利用されています(解約・閉園除く)。欠席連絡、保育料計算、連絡帳管理など幅広い業務を効率化し、保育士、保護者、子どもたちが安心して過ごせる環境をサポートします。
VISH株式会社 https://www.vish.co.jp/
「園支援システム+バスキャッチ」 https://www.buscatch.com/kindergarten/
■主催会社/リンクエイジ株式会社について
リンクエイジ株式会社は、インターネット写真サービス「memoridge」を運営しています。教育機関を中心にスポーツ団体や、さまざまなイベントの写真や動画撮影、インターネット上での販売を行うサービスです。現在は延べ全国1,700団体以上の導入実績があります。2021年10月には新サービス「memoridge drive(メモリッジドライブ)」を開始いたしました。「全ての愛を力に変える」をミッションに写真1枚から、愛情を増幅させ、世の中に変わらない愛の循環を生んでいきたい。そして、その愛はきっと明日を生きる力に変わる。そんな愛ある会社を目指しております。
リンクエイジ株式会社 https://www.lage.co.jp/
メモリッジ(事例多数記載) https://memoridge.lage.co.jp/
メモリッジドライブ(先生向け写真管理システム) https://drive.memoridge.com/lp
memoridgeAD(園児募集特化型WEB広告) https://www.lage.co.jp/service/ad/
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